さて、三姉妹の姪っ子たち…
そのうち、末っ子は大学3年生で、実家から京都に通っています。
ずっと障害児をサポートするボランティアを続けていて、土曜日も京都に出ることが多い彼女。
なので、月に一度のクリニックの日など、時間を合わせてよく一緒に食事に出かけます。
体育会系の彼女はなかなかの健啖家で、ガッツリ系の居酒屋でまず小腹を満足させてから、彼女お気に入りのお寿司屋へ繰り出すのがお決まりのパターン。
一方、この4月から社会人となって、京都でひとり暮らしをすることになった
例の二番目。
仕事にも慣れ、少し余裕も出来て「私もいっしょに…!」と参戦することになりました。
ただ、彼女は“なまもの”があまり得意ではありません。
これまでもお寿司屋へなんか連れて行ったことがないし、仲間たちと“廻る寿し”へ行ってもコーンだとかハムだとか、そんなのばかり食べている様子。
これから行くのは、一応本格的なお寿司屋なので、そんなネタなんてありっこない。
「どう考えても無理では…?」と諭したのだが、どうしても行きたいと云う。
まぁ、行ってみれば何とかなるだろうと、この日めでたく(?)二番目の“お寿司屋デビュー”となった次第。
何たって彼女にとっては初めての経験なので、もの珍しいのか、周りを見渡したりあれこれ詮索してみたりと興味津々。
まんざらでもなさそうです。
末っ子からも、こんなの食べられる?これトライしてみたら?とフォローされて、おそるおそるお寿司をつまむ二番目。
ウン、鯛もいけるし鮑も美味しい、ウニも大丈夫みたい…ってキミ、それ上ネタばっかりやないかい!
あわてて今夜は、ゲソとかイワシとか安めのネタに切り替えるアンクル。
そして横では、こっそり財布の中身を確かめる
mikuの姿…
でも、こんな風に食べ歩きに連れまわしては、贅沢ばかりさせようとしているのではありません。
ここでは、お寿司の食べ方とかお寿司屋さんでのマナーやエチケットをさりげなく、しかしキチンと教えます。
それはどんなお店に連れて行っても同じこと。
この先、どこへ出ても恥ずかしくない振る舞いを身につけて欲しいのです。
で、このお寿司屋っていうのが、裏寺にある<とみ寿司>…
本格的なにぎり寿しを、驚くような値段で提供してくれる“下町の名店”です。
もともと若いころ、敷居の高いお寿司屋にも挑戦してみようと意気込んだものの、なかなか若造の懐具合で行けるようなところなど見つからず…
ある時、このお店の順番を待っている人の多いことに気がつき、ひょっとしたら安くて美味しいのかもしれないと、飛び込んだのが始まりです。
それ以来、もう30年以上も通い続ける、我が家御用達のお寿司屋です。
この日も先ほどの心配はどこへやら、高級店の半分以下の値段で充分楽しませてもらえました。