2012年03月04日

浅川マキの世界

久々のミュージック・カテゴリーです。
EMIミュージック・ジャパンから、日本のロック史に大きな影響を与えたアーティストの、ファースト・アルバムに焦点を当てた新シリーズ「EMI ROCKS The First」が発売されました。
歴史的価値の高いアーティストの、熱気のこもったファースト・アルバムばかりを集めたシリーズです。
長らく入手困難だった貴重な作品を含む名盤がズラリ並んでいます。
その中からさっそく3枚をゲットしました。
なお、3枚一挙だと長くなってしまうので、1枚ずつ連続シリーズでお伝えします…

まず1枚目は<浅川マキの世界>

浅川マキの世界


レコードが擦り切れるほど繰り返し聴いた、1970年のデビューアルバムです。
冒頭の「夜が明けたら」からラストの「山河ありき」まで、無駄な曲がひとつもない名盤中の名盤。
ほとんどの歌詞を寺山修司が担当、またアングラ・シアター「蠍座」でのライブ部分も彼が構成しています。

ありふれた幸せや見せかけの明るさを拒み、むしろその背後に潜むうそ臭さを見極めた、どこまでも底なしの暗く沈うつなトーン…
ブルースが本来持っている、ダークな反世界を見事に表現しています。
まさに'70年代の心象風景そのものです。
名盤とされながら、本人の意向で長らくCD化がむずかしかったのですが、一昨年残念ながら彼女が亡くなったことにより、皮肉にもそれが実現したようです。

実はこれ、当時アンクル自身が買い求めたのではなく、知人の女性が買ったものの自分の趣味に合わないからと、アンクルにおっぽり出したのでした。
そんな捨てられたようなレコードなのに、生涯の愛聴盤になるところがいかにもこの作品らしい。
何とも不思議なめぐり合わせを感じます。


タグ :音楽

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この記事へのコメント
アンクルさん、こんにちは。
浅川マキ…私は小・中学生くらいのときだったかと…
たしか、丁度グループサウンズ全盛の頃でしたよね。
大人の雰囲気がかっこよく思えて、背伸びしながら聞いていました。

といっても、「夜が明けたら」くらいしかよくしらないのですが。

ところで、「浅川マキ」を思いだしたら、なぜか「緑魔子」も思いだしてしまいました。
二人の、あの独特の雰囲気…バーという感じ。(一度も入ったことないけど)
蓮子には今は誰でも明るすぎて、ファーストフード店とか、ファミレス的に思えるのですけれど。
Posted by 蓮子蓮子 at 2012年03月05日 12:40
蓮子さま  ありがとうございます
ここに蓮子さんからコメントが入るとは、正直予想してませんでした
だって、いつも明るい蓮子さんですやん
その蓮子さんにとってさえ今時は明る過ぎますか?
明るいというか、軽くて中味がないのです、昨今
「緑魔子」なんて名前がここで出てくるのもウレシイですねぇ
石橋蓮司の奥さんですよね
先日TVでチラッと見ましたが、ちっとも変わってなかったですよ
相変わらず小悪魔的な雰囲気を振りまいてはりました
確かにシックな大人のバーが似合いますね、彼女らには
Posted by アンクルアンクル at 2012年03月05日 23:38
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