2011年04月29日

再会の食卓

今回は中国映画をMIKUと京都シネマで…
ベルリン国際映画祭の最優秀脚本賞にあたる銀熊賞を受賞した佳作です。
監督は「トゥヤーの結婚」で一躍注目を集めたワン・チュアンアン。

再会の食卓


かつての国民党軍兵士として、40数年ぶりに台湾から上海に戻ってきたイェンション。
ところが生き別れた妻ユィアーには別の家庭がありました。
「台湾で一緒に暮らしたい」というイェンションの申し出に心を揺り動かされるユィアー。
意外にも、彼女の現在の夫シャンミンはその申し出を快く受け入れます。
しかし、娘は猛反対し、息子は無関心を決め込み、家族の間に波風が立ちます。
家族の思いがけない反応に直面し、イェンシェンとユィアーはある決断を迫られます。

再会の食卓


ヴィットリオ・デ・シーカの「ひまわり」を淡々とさせた中国版といった感じでしょうか?
今も禍根を残す中国内戦の傷跡を背負った家族のそれぞれの想いが、食卓を囲む時間を通して語られます。
イェンシェンを歓迎する食卓、一緒に暮らしたいとシャンミンに告げる食卓、家族がおのおの想いを明かす食卓、そして……
家族のみんながお互いを思い遣っているのに、その気持ちがかみ合わないもどかしさ。
特に妻の申し出を受け入れたシャンミンが、いつになく酒をあおり、酔いにまかせてその真情を暴露する姿が痛々しい。
国益に翻弄されながらも、人生を全うしてきた庶民のよろこびと哀しみが、食卓を囲む家族の団欒に浮かび上がって来ます。



再会の食卓上映までの時間があまりなかったので、同じCOCON烏丸内の<オーバカナル>でランチ。
ビルの中なのに、パリの街角を思わせるようなブラスリーです
テラス席がとてもオシャレな感じです。




再会の食卓

ランチは、お肉と魚から選べるので、ひとつずつオーダー。
薄味でなかなかの美味しさでした。






こんな洒落た雰囲気に、忘れて久しい恋人気分…?

ところが…
~時間無いから、はよ食べて!~
と、お小言を喰らい…

ここでも人生の哀歓(?)を感じさせられたのでした。



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この記事へのコメント
さすが、アンクルさん お洒落なお店知ってますね
ここのギャルソンは私たちおばさま族の間ではイケメンが多いと有名ここのキッシュ 私の一押しです
東京のお店 もっと良かったですよ
Posted by アンジェラアンジェラ at 2011年05月02日 21:57
アンジェラさま
イケメン? そういえばそれらしきがウロウロしてました
あっ! キッシュもありました
でも、アンクルは出来れば、イケおネエさんの方がいいのですけど!
Posted by アンクルアンクル at 2011年05月03日 07:59
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